別府「血の池地獄」で自然の神秘に出会う

別府にはたくさんの「地獄(奇観を呈した源泉)」がありますが、なかでも人気なのが「血の池地獄」です。血の池地獄は、その名の通り血の池のように真っ赤に染まったとても印象的な地獄。今日は、血の池地獄の魅力についてリポートします。

血の池地獄とは

血の池地獄は、日本で一番古い天然の地獄です。地下の高温・高圧下で自然に化学反応を起こし生じた酸化鉄や酸化マグネシウムなどが混じり合って赤い熱泥となり、地層から噴出・堆積して、池一面が赤く染まります。つまり簡単に言えば「赤い熱泥の池」というわけです。

いまも1日あたり約1,800キロリットルの温泉が湧き出ており、年中湯気がもくもく立ち上っています。血の池地獄はほかの地獄に比べて広いのも特徴で、面積は約1,300平方メートルになるのだとか。深さは30メートル以上もあります。

血の池地獄を見学!

血の池地獄に到着すると、待ち構えていたのは鬼の装飾。いかにもな「地獄」感が漂っています。

奥に進んでいくと、入り口があり、そこから入場するとまた別の鬼の顔が。ここはお土産売り場なのですが、思わずびっくりしてしまいました。

さらに進むと、いよいよ血の池地獄が見えてきます。

お茶目なタヌキの銅像が迎えてくれました。血の池地獄という名前や、それまでの鬼の顔の連続で内心ちょっとびくびくしていたのですが、ほっとかわいい癒しをいただきました。

敷地内には、こんな鬼の銅像だったり……、

鬼のパンツの自販機だったりが随所に配置されていて、思わずかわいい〜!となってしまいました。

そして、血の池地獄に隣接しているのが、あの有名な「血の池軟膏」です。

血ノ池軟膏とは、血の池地獄の泥で作られた天然の軟膏のこと。古くから使用されており、戦時中には兵士の傷口の治療にも用いられたそうです。

泥に含まれる硫酸マグネシウムは慢性皮膚病に良いと言われていて、しもやけ・やけど・ひび・あかぎれなど様々な症状に使われてきました。

蓋を開けてみると、焦げたような独特の香りが広がります。見た目はまさに血の池の泥といった感じの色です。

ちょうど傷口があったので試しに塗ってみたのですが、つぎの日には気になっていたかゆみが軽減し、驚きました。お値段はひとつ1,500円。固まってしまった場合は、湯煎にかけると溶けてまた利用できるので、コスパも抜群です。

奥へ行くと階段があり、上から血の池地獄を見渡すことができます。直接湯気を感じられて、迫力も満点です。

天然のものとは思えない真っ赤な池は、一見の価値あり。自然の神秘を体感できます。

【血の池地獄 基本情報】
営業時間 8:00-17:00
住所 大分県別府市野田778
公式ホームページ https://chinoike.com/

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