2020年12月に誕生したばかりの「ガレリア御堂原」は、現代アートと建築、別府の美しい自然環境が融合した、新しいタイプのコンセプトホテル。プレオープン日に宿泊してきましたので、その体験記を前編・後編に分けてお届けします。
ガレリア御堂原は「テラス御堂原」に隣接しており、別府の緑豊かな自然と湯けむり立ち上る温泉街らしい風景を楽しめる静かなロケーションにあります。
入り口はまるで美術館のエントランスのよう。射し込む光までインテリアの一部になっているような、アーティスティックな空間です。
作品はすべて大分県出身のアーティストのもの。別府をテーマとし、ガレリア御堂原のために制作された、世界にひとつだけのアート作品です。
奥に進んでいくと椅子が設置してあり、ゆったりとしたスペースになっています。静かな空間に流れるこちらの坊主地獄のムービーも、ひとつの作品です。
ずっと見ていられるような、不思議な心地よさと癒やしがあります。
さらに進んでいくと、不思議な遺跡のような作品が見えてきました。このように、ガレリア御堂原には気鋭のアーティストによるアートがあちこちに配置されています。
チェックインのためフロントに足を踏み入れると、ここにもこんな素敵な作品が。「月」という作品で、反対側には対応するもうひとつのアート作品「太陽」も展示されていました。
こちらは、小さな別府の写真をパッチワークのように継ぎ合わせて作られた、別府市のマップです。
チェックインを済ませ、ホテルの方に案内をしていただきながら階段を上っていくと、隠れ家のようなおしゃれなバーが現れました。昼はカフェとしても利用でき、昼限定のデザートもあるとのこと。
のちほどこちらのカフェで、限定デザート「スパイシーシュークリーム」をいただきました。シナモンのようなスパイスがすこし硬めのクリームのなかに散りばめられています。クッキー生地のシューと甘すぎないクリームが口のなかでほどよく溶け合う絶品です。お酒との相性も抜群でした。
(ガレリア御堂原の主任いわく、「チャイと合わせるのがおすすめ」とのことです!)
バーのあとはエレベーターでお部屋へ。宿泊フロアにもこのようなアート作品が点在し、飽きさせません。
こちらが今回宿泊したお部屋です。開放感があり、センスの良い家具が適度に配置されています。
こちらはお部屋の内風呂。源泉かけ流しの天然温泉です。高台からの美しい眺望を眺めながら、ゆっくりお湯に浸かれます。
アメニティも充実。
一息ついたところで、館内をすこし散策してみました。今回宿泊した3階のフロアから下を覗くと、光と影がきれいな模様を描いています。
壁をよく見ると、杉板の表情がそのまま感じられる独特の荒い木目になっています。環境保護の観点から、通常建築材として使われる東南アジア産のベニア板は回避し、大分県産の杉の間伐材を使用しているとのことです。
どこを歩いても、建物全体がひとつのアート作品のように感じられます。
自然光を巧みに取り入れた設計も印象的です。
さて、今回、特別にスイートルームも案内していただきました。メゾネットタイプの長期滞在型スイートルームです。
キッチンもおしゃれです。
ベッドルームはふたつあります。とても広いので、2家族くらいまで一緒に宿泊できそうです。
<後編につづく>
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